レンです、
前回、お客さんには心理的な3つの壁が
存在するという話をしました。
今回は後編です。
念押ししておきたいのですが、この3つの壁は
順番に突破していく必要があります。
第1の壁を超えずに第2の壁を超える事は
絶対にできません。
一番大事なのは前回書いたように第1の壁です。
ただ、第1の壁である
『お客さんは話を聞かない』
が一番の難所なので、第2・第3の壁を
超えるのはそれほど難しくありません。
前回は第1の壁の解説だけで終わったので
今回は第2、第3の壁についてお話します。
第2の壁:お客さんはこちらを信用しない
電話先のお客さんは私たちの事を
信頼しません。
冷静に考えれば突然電話がかかってきた相手を
いきなり手放しで信用する方が稀だと思います。
だからと言って
「信頼してくれないのかぁ…じゃあ諦めるか…」
では話が進まないので
「どうやったら電話口のお客さんに信頼してもらえるか、
この壁を突破する方法を見つけよう」
と考える事になります。
先程も少し書いたように、実はこの第2の壁を
超えるのはそこまでハードルの高い事ではありません。
なぜなら第1の壁『お客さんはこちらの話を聞かない』を
超えた時点で、少なくとも耳を傾ける姿勢をとってくれて
いるからです。
話を聞かない人に信頼してもらうのは絶対に無理です。
逆に話を少しでも聞いてもらえる態勢があるのならば
必ず突破口があります。
この第2の壁の突破に大活躍するのが
心理テクニック
です。
話さえ聞いてもらえれば電話セールスにおいて
誘導するパターンなどほぼ決まっているので
知識とスキルさえあればOKなのです。
この知識やスキルは当ブログでも色々と
紹介していますので、参考にしてみてください。
大事なポイントをまとめると
- お客さんはこちらの事を信頼しないのが当然だと考える
- じゃあどうやったら信頼してもらえるかを考える
- 心理誘導の技術・知識を身に付ける
となります。
第3の壁:お客さんは行動しない
お客さんが話を聞いてくれて
人(会社)を信頼もしてくれた。
「よし、これでアポ(契約)が取れるぞ!」
…と喜ぶ前にもう一つ心理的な壁があります。
それは『お客さんは行動しない』という壁です。
例えば、お客さんがあなたの商品・サービスに興味を持って
少しくらいなら話を聞いてもいいかなと思えてきたとします。
なのに
「あ、子どもを迎えにいかなくちゃ」
「見たいテレビがあったんだった」
など他の些細な事が気にかかり、あなたの大事な話を
後回しにしてしまうのです。
お客さんにしっかり話を聞いてもらって
信頼もしてもらえた、
だけど日程調整など最後の最後で
「やっぱいいや」
とあっさり切られてしまった…
という経験はないですか?
私も泣きたくなるほど経験しましたが
それらは全て、
第3の壁:『お客さんは行動しない』
を超えられなかったからです。
この壁を超えるコツは
面倒だと感じられる要素を削ぐ事
です。
例えばアポの日時調整のときに
「いつがよろしいですか?」
と聞くよりも
「水曜の午後と日曜の午前ならどちらの方が
良いと思われますか?」
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と聞いた方がスムーズに決まる確率は上がります。
聞いた事があるかもしれませんが、いわゆる
「二者択一話法」
というやつです。
自由に選ぶよりも、選択肢の中から選ぶ方が
面倒がなくて楽なのです。
ハンバーガーを買うときでも
「パンの生地はコレで、この大きさのチーズがあって
ピクルスは抜きでレタスはココで…」
などといちいちオーダーするより
・ハンバーガー
・チーズバーガー
・ビッグマック
の選択肢の中から
「コレください」
と選ぶ方が圧倒的に楽です。
これと同じように、お客さんの手間を出来る限り
省いてあげる事が重要になります。
表現は悪くなりますが、なるべく頭を使わなくても
いいように導いてあげるという事です。
先ほどの二者択一話法は例の一つですが
様々なところで面倒を感じさせない工夫は可能です。
参考:
→お客さんに面倒なお願いをすんなりと聞いてもらう方法
とにかく
「お客さんの手間を極力省いてあげる」
という意識が大切になります。
まとめ
今回、
- 『お客さんはこちらの話を聞かない』
- 『お客さんはこちらを信用しない』
- 『お客さんは行動しない』
という3つの心理的な壁がある事を
お話しました。
そしてこれら3つの壁は
第1の壁から「順番に」超えていく必要がある
という事でした。
第1の壁:『お客さんはこちらの話を聞かない』
を超えるために必要なのは
「アプローチ」
の技術です。
忙しくて話を聞かないお客さんを
どうやって電話に耳を傾けさせるかという
工夫が必要になります。
何度も言いますが、ここが一番の難関であり
最重要ポイントです。
第2の壁:『お客さんはこちらを信用しない』
を超えるため有効なのが
「心理テクニック」
です。
巷でも
・「ブラック心理術」
・「相手を一瞬で◯◯する方法」
などの本が売っていますが、あれらが一番使えるのは
「こちらの話を聞く姿勢を持った相手を、さらに
信頼・信用させる場合」
です。
そもそも話を聞かない相手にいくら高度な心理学を
使ったところで意味はありません。
逆に少しでも聞く耳を持った人であれば
上手く心理を誘導してあげる事で信頼・信用してもらうのは
そこまで難しくないのです。
第3の壁:『お客さんは行動しない』
を超えるためには
「お客さんの手間・面倒を省く配慮」
がポイントになります。
話を聞いてくれて信用してくれた人であるなら
基本的にはこちらに興味があって
アポイントを取れると考えてOKです。
興味ゼロなのに最後までしっかり話を
聞いてくれる人などいないからです。
ただ、私たちは非常に怠惰な生き物なので
いくら興味があっても面倒だと
「やっぱダルいな…」
と気が変わることもあります。
そうならない配慮をしてあげるのが
私たちの仕事でもあります。
以上の3つの壁はあらゆるテクニックを使うときの
ベースになる考えになります。
「こういう壁があるんだ。だから越えていかなきゃ
ならないんだな」
と思うだけでも意識が変わってお客さんの気持ちが
だんだん分かってくるようになりますので、あまり複雑に考えず
実践していく中で少しずつ意識していって下さい。
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