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負ける事を好きになる

レンです。

紀元前の中国に韓信(かんしん)という
人物がいました。

後に大将軍に命ぜられ

「国士無双」(他に並ぶ者がいない)

と呼ばれた偉大な人物です。

彼のエピソードを思い出すたび、

「俺ってまだまだだな…」

と思います。

本当に優れた人は、今も昔も「考え方」が
凡人と全然違うんだなと感じさせられます。

私の好きなマインドセットの1つに

「負ける事を好きになる」

というものがあります。

「負ける事を好きになる?どういうこと?」

と考える人が多いと思いますが、これは
人間関係全てに通ずるコミュニケーションの
マインドセットだと思っています。

お客さん
家族
友達
恋人
先生
パートナー
上司
部下
同僚

このマインドセットを知っていれば人との
コミュニケーションで失敗する事はありません。

多くの人(特に男性)は勝つ事が大好きです。

もちろん私も大好きです。

しかし『負ける事を好きになる』という
マインドセットが理解できた時に、人は
初めて本当の意味での勝者になれると
思っています。

少し難解なマインドセットですので
分かり易い例を挙げます。

 

先ほどの韓信は、若い頃から
「俺は大将軍になる!」と周りに
言っていました。

ですが実際は居候したり、職につけなかったりして
みんなから笑われていました。

ある日、韓信を見た男が

「おい韓信。その腰にぶら下げている剣は飾りか?
その剣で俺を刺してみろよ。出来ないなら俺の股をくぐれ」

とバカにしてはやし立てました。

(韓信はいつも帯刀して歩いていました。)

周囲からも笑われていたのですが
韓信は一切の躊躇なく、黙って
男の股をくぐりました。

20150130_01

これは「韓信の股くぐり」という
有名なエピソードです。

彼はその場で猛烈に怒って剣で
刺し殺してしまう事もできたはずです。

殺さなかったとしても、口で反発したり
脅し返す事もできたと思います。

でも韓信は一切そんな事をせず
周囲の男たちに笑われても、黙って
股ぐらをくぐりました。

後で韓信も言っていたそうですが

「恥だとしてもたった一回の事だ。
大将軍になるという志は一生のものだ。
それにこいつを斬り殺しても何の得もないし
大将軍への道が遠ざかるだけだ」

と。

私は何もよりもまず

男の股を黙ってくぐった韓信を

「格好いいな」

と思いました。

この話で何が言いたいかというと

「目先のつまらない事はどうでもいいから
その先にある大事な事を見ろ」

という事です。

テレアポでもお客さんと何十分も言い争いを
していたり、周りに当たり散らしたり、ずっと
愚痴を言っている人がいます。

正直に言うと私もそうでした。

ちょっと商品知識とトークのスキルがついてきてからは
お客さんを議論でやり込めようとしていた事もありました。

でも当たり前なのですが、嫌なセールスマンから
人は商品を買いません。言うことも聞きません。

そういった事に気付かず、目の前の小さな
争いにばかり気をとられていました。

本当は、いい成績を出してお金を沢山稼いで
やりたいことがあったのですから、それに
目を向けるべきだったと思います。

この仕事をしていると、韓信の前に現れた男のように
つまらない戦いを仕掛けてくる人がどうしても出てきます。

慣れてくるとどうしても「口」で勝とうとしてしまいます。

私も勝つ事は好きですし、バカにされたり臆病だとか
言われたくはありません。

ですが日本にも「試合に負けて勝負に勝つ」
という言葉があるように、その場では負けても
最終的に勝者になる事はできるのです。

 

「負ける事を好きになる」

テレアポでつまらない負けをしたとしても
最後に勝てば勝者です。

そんな人の事を、ただ純粋に格好良いなと思います。

 

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